幹線計算及び設計は、電気設計の中でも結構厄介なものです。学術的には、複雑な計算を行い、電圧降下値を算出しますが、実務ではこの様な計算を行っていたのでは、時間的に間に合いません。国土交通省の設計基準などを参照するとお解り頂けると思いますが、実用計算は非常に単純な計算で行います。

しかし、電気工事に使用する電線類は種類が沢山あります。用途、予算等に応じてこれらの線種の中から適切なものを設計者は選択します。選択した線種及び布設方法に応じて、計算過程が異なります。これを筆算又は電卓で計算すると、気が遠くなるような計算過程が発生します。折角、手元にパソコンが有るわけですから、この面倒な計算をパソコンにさせれば、大幅な時間の節約になります。

このプログラムは、特殊な開発言語を使用していません。ＭＳ社のエクセルで組んであります。エクセルの操作が出来る方で、電気の基礎知識があれば、普通に操作出来るようにしてあります。従って、画面に示されたセルに何を入力すれば良いのか解らない事は無いと思っています。

又、実用計算ですから、関連法規を満足するのは当たり前の話です。これら、法規を満足させる事は、プログラムに反映させています。ですから、プログラムで算出及び選定されたものをそのまま現場で使用されて、間違いが無いようにしてあります。
尚、当たり前の話ですが、使用に関するあらゆる責任は総て使用者にあります。プログラムで算出されたものが、正解なのか間違いなのか判断出来る方のみ御使用下さい。

又、このプログラムは無償配布されて結構です。しかし、著作権は「鹿の骨」にあります。
このプログラム及び改良品を商品として販売する事は禁止事項とします。
実務で幹線計算にこのプログラムを使用された場合の使用料金は無償です。
このプログラムが、電設工業界の発展に寄与出来れば望外の幸甚です。